備忘録

自分用の記録

「芸術と科学のあいだ」というコラム集

 芸術に関心がある。興味があれど芸術学の学術書はどれも文章が固く、すらすらと理解を深めながら読み進めることが難しい。しかしどうだろう、たまたま書店で目についた書籍「芸術と科学のあいだ・福岡伸一著」はそれまでの思い込みを覆すほど読みやすかった。日本経済新聞に掲載されたコラムを書籍化したという記載に合点がいく。テーマは芸術を科学の言葉で解き明かすというもの。著者は生物学者なので絵画や建築に限らず、虫の模様や気象など幅広い話題を取り上げている。また随所に「オタク」や「スレッド」といった私たちインターネット世代に大変親しみのある言葉を用いたり、多くの点でとっつきやすい。しばらくはこの本で芸術に浸る悦びを味わうことができる。

芸術と科学のあいだ

芸術と科学のあいだ

 

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